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坂口 陽太

自然がつくる豊かさ

先日、山上から景色を眺める瞬間がありました。

 

下から上へ眺める景色は日常で感じる事が多いですが、上から眺める景色はぐっと感じるものがありました。

 

青空と風にのってすすむ雲が、ゆっくりと時間を進めていってくれる。

ふと気付くと別の表情になったり、自然は時間の経過とともに味わい深くなる。

 

 

座って眺めているだけで時間もゆっくりと流れ、せわしく流れる日常を忘れられる。

そう感じるからこそ人はそういった場所に行き、心安らぐ時を求めるのだろうと思います。

 

 

自然がつくる風景は、長い時間をかけ形成され、人工物には無い表情や陰影等、人の五感に触れるものを与えてくれる。

 

 

私は住まいの中でひと時の安らぐ時間を自然と共に過ごしてほしいと思っています。

それは見えない部分である、人の心にとても影響してくるから。

 

 

だからこそ日常での形も大切ですが、心に響くような場面を日常においてもつくってみてほしいと思っています。

 

 

 

 

 

 

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