2022.05.13 構造計算の必要性・・・・ 渡邉
こんにちは。
舞鶴スタジオで詳細設計を担当している
渡邉です。。
今回のお話は「構造計算」について
お話ししたいと思います。。
構造計算とは?
「建物の安全性を科学的に検証し確認する為の
計算」
っと言いますが、簡単に言うと地震や風・雪などに
耐えられる建物を科学的に検証する計算です。。
一言で「構造計算」という言葉にまとめられがち
ですが、構造計算にはいくつかの計算方法が有り
内容が全く違いますし、同じ耐震等級でも建物の
強度が違います!!
①仕様規定
建築基準法で定められてる最低限の計算方法
素人の人でも1~2時間程で出来ます。。
②性能表示計算
長期優良住宅や品確法に基づいた計算方法
①の仕様規定に少しプラスαした計算です。。
少し知識のある人が2~3日で出来る簡易計算
③許容応力度計算
建築の業界では許容応力度計算の事を「構造計算」
と言います。。
木造3階建てはこの計算方法が必要!!
構造の知識のある人がパソコンで構造計算ソフト
を使わなければ出来ない計算方法です。。
ここからが少しややこしくなりますが
②の性能表示計算と③の許容応力度計算に
「耐震等級」が存在し1~3があります。。
大きい数字の方が高い耐震性能がある建物に
なります。。
②の性能表示計算と③の許容応力度計算の同じ耐震
等級3ですが、建物の強度は全く違います!!
②の性能表示計算の耐震等級3は③の許容応力度
計算の耐震等級2の下ぐらいの強度し
かありません。。しかも②の性能表示計算の耐震
等級3を③の許容応力度計算の耐震等級3と同じ
強度にするにはさらに1.35倍にしなければ
なりません。。
木造3階建てではともかく木造2階建てでも
果たして③の許容応力度計算の耐震等級3が必要
ですか??
今、現在の一般的な木造2階建て・平屋建ての
ほとんどは、仕様規定で計算されて建っている
と言われています。。
大きな地震に対しては国が推奨する長期優良住宅な
どの性能表示計算で十分だと思われていました。。
しかし以前にもお話ししましたが、2016年の
熊本地震の震度7の揺れが2回発生しました。。
安全だと思われていた長期優良住宅認定の建物が
ことごとく倒壊してしまった事実に、住宅業界に
大きな衝撃が走りました・・・・
ではなぜ、倒壊してしまったのか?
耐力壁が少ないのか?
仕口や柱などの金物不足?
直下率が低いのか?
様々な原因があると思います。。
耐震性が高い建物のポイントは
①建物を軽くする事
②十分な量の耐力壁がバランス良く入っている事
③屋根や床の剛性(強い床)で作られている事
この3つが重要だと思います。。
では、性能表示計算で耐力壁をいっぱい入れて強い
床を作れば良いんじゃないの??
それだけではダメなのです!!
強い壁・強い床を作ってそれを建物全体にバランス
良く配置する!
よは、バランスが重要でそう言った事も計算をして
くれるのが許容応力度計算「構造計算」なのです。。
構造計算の必要性 耐震等級3の必要性
命を守る家から大地震後でも生活できる家
みなさんはどう考えますか?
詳しい事は設計士にご相談ください。。
へぇ~ そうなんだぁ~
俺も家を建てようと思ってるから
早速レクサスホームに相談にいこうかなぁ~
ちゃんちゃん
舞鶴スタジオ
詳細設計担当・渡邉